オフィス「和み」

ネットで「小学校教育」を支援・助言します。

いじめ対応アドバイザー
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石川県いじめ対応アドバイザー

委嘱期間
石川県教育委員会より、平成25年4月1日から平成26年3月31日まで、「石川県いじめ対応アドバイザー」の委嘱を受けました。

平成26年4月 8日から平成27年3月31日まで、昨年度に引き続き「石川県いじめ対応アドバイザー」の委嘱を受けました。

平成27年度も、「石川県いじめ対応アドバイザー」の委嘱を受けました。平成27年4月 8日から平成28年3月31日まで。

平成28年度も、「石川県いじめ対応アドバイザー」の委嘱を受けました。平成28年4月8日から平成29年3月31日までです。

平成29年度も、「石川県いじめ対応アドバイザー」の委嘱を受けました。平成29年4月5日から平成30年3月31日までです。

平成30年度も、「石川県いじめ対応アドバイザー」の委嘱を受けました。平成30年4月4日から平成31年3月31日までです。

令和元年度も、「石川県いじめ対応アドバイザー」の委嘱を受けました。平成31年4月3日から令和2年3月31日までです。

令和2年度も、「石川県いじめ対応アドバイザー」の委嘱を受けました。令和2年4月3日から令和3年3月31日までです。
          令和3年度も、「石川県いじめ対応アドバイザー」の委嘱を受けまし       た。令和3年4月7日から令和4年3月31日までです。

       令和4年度も、「石川県いじめ対応アドバイザー」の委嘱を受けまし      た。令和4年4月5日から令和5年3月31日までです。

        令和5年度も、「石川県いじめ対応アドバイザー」の委嘱を受けまし      た。令和5年4月5日から令和6年3月31日までです。


担当学校
平成25年度の担当学校は、石川県H市立小学校…S小・I小・S小・A小・K小・M小…「6校」でした。

平成26年度は、石川県内H市「S小・I小・S小」、K郡「O小・N小」の5校です。

平成27年度は、石川県内H市「S小・S小」、K郡「O小・N小・T小」の5校です。

平成28年度の担当校は、石川県H市「S校・S校・I校」、K郡「T校・O校」の5校です。

平成29年度の担当校は、石川県H市「S校・S校・I校・M校」の4校です。

平成30年度の担当校は、石川県H市「S校・S校・I校・M校」の4校です。

令和元年度からの担当校は、石川県H市「S校・S校」の2校です。

いじめ対応アドバイザーの11年目を迎え

「いじめ対応」の未然防止のために!

1.子ども一人一人の姿をよく観て、小さな変化に気づくこと。
①登校時刻、欠席状況、持ち物や宿題の提出、服装、言葉遣いなど、
 基本的生活習慣の乱れにいち早く気づく。
②授業中の姿勢、態度、発言の様子など、学習の集中度の変化にいち早く気づく。
 ※ 声かけをする。(相談活動、子どもだけではなく、保護者にも連絡) 

2.いじめアンケートは、子どもと保護者とで、話し合って回答させる。
①学校が実施しているいじめアンケートを知らない保護者がいる。我が子の  状況を把握する機会を持つ。
②「いじめられている」だけではなく「いじめている」も項目に入れる。
※ 学校教育と家庭教育が同じ方向で進まないと子どもは育たない。小学 
  校教育での保護者の存在は、いじめの抑止・防止に効果絶大である。

3.人は起こしたことで非難されるのではなく、
        起こしたことにどう対応したか、によって非難されるのである。

 クライシスコミュニケーションの3キーワード
①迅速な意志決定と行動「スピード」
②疑惑を招かぬ迅速な情報開示「情報開示」
③学校側の理論の判断に注意「社会的視点からの判断」
 ※ いじめは教師の見えないところで発生する。いじめ予防対策は大切で
   あるが、発生時にどう対応するかがもっと重要である。

4.「私事化」を理解して、教育を展開する。
①私事化は、今までのように組織や集団に意味を見出すことができなくなり
 私生活の中に意味を見出そうとする考え方。極論→社会規範ではなく自  分流の価値観!
※ 教師は「集団」を大切にしたい。しかし、保護者は「我が子だけ」を大切に
  してほしい。
 (例)私の子どもが悪いことをしたのは分かりますが、先生怒り方で家の子は  「学校へ行きたいない」と言っています。不登校になったらどうしますか? 
 (答)教師が一方的に「指導・指示・説教」するのではなく、お家の方々を応   援しお家の方に「指導・指示・説教」をお願いする。
「2」同様  ・いいことは「連絡帳」 ・悪いことは「口頭」

 
 こんな話を「第1回目の訪問時」にしています。


いじめ対応アドバイス」を生み出した原点!

K市立M小学校。当時6年生のBさんの標語!
「この命 一つたりとも むだはない」
 Bさん(6年生)が作成した標語です。第56回社会を明るくする運動の標語部門で「保護司会長賞」を受賞したものです。
当時、「いじめ自殺事件」が報じられた頃で、私が勤務していたM小学校で、「いじめ撲滅運動」を展開する原動力になった標語です。


いじめ撲滅運動!

 朝日小学生新聞で、「岐阜聖徳学園大学教授・田原俊司先生(教育心理学)」の記事と出会いました。概要は次の通りです。

「キモイ」「ウザイ」「汚い」「死ね」…。
人はこのような言葉をかけられ続けると、脳にストレスを感じます。初めはそのストレスに体が抵抗しようとするのですが、何度も繰り返される内に、脳の中に異変が起きてきます。
「シナプス」という神経伝達物質が上手く働かず、正常な思考ができなくなってくるのです。脳の傷といってもいいでしょう。特殊な顕微鏡でのぞけばその傷を見ることができます。
「勉強もスポーツもやる気がわかない」「何も食べたくない」…。
傷を負った子はこのような症状が出てきます。「自分は価値のない人間なんだ」と、否定的な考えをするようになります。…後略。

撲滅のターゲットは言葉に!
 朝日小学生新聞に載っていた田原教授の内容で、撲滅運動を展開するターゲットが定まりました。言葉の暴力。言葉によるいじめ。まさしく、脳にまで傷つける言葉、ストレスを感じさせる言葉を撲滅しようと取り組むことにしました。

ストレスを感じる言葉!
 朝日小学生新聞では、「キモイ」「ウザイ」「汚い」「死ね」等の言葉が載っていましたが、実際に、M小学校の子ども達はどんな言葉にストレスを感じるか、アンケートをとりました。

小学生は6年間の成長差があるので、低・中・高別に集計しました。


低学年の部        中学年の部        高学年の部
 このアンケートは、「子ども達が言われたらいやな言葉」について、お家の人と一緒に考えてほしいと学校だよりでお知らせし、回答を集計しました。

私事化の理解!

私事化は「しじか」と呼びます!
 平成19年度 石川県教育センター主催「管理職のためのリスクマネージメント」の講座で、大阪樟蔭女子大学 森田 洋司学長による「いじめ・不登校への適切な対応」~問題に学校はどう向き合えばよいのか~で拝聴した内容です。

①「私事化」とは、
 いずれの社会でも、社会的な空間領域は「官と民」、「公と私」に2分できる。この領域の比重は、当該の社会や歴史的な段階によって異なる。その比重が、「官から民へ」「公から私へ」と高まる社会全体の動向が「私事化」である。「私事化」は、制度から社会意識にまで現れ、社会の深層の大きな1つの底流となっている。

②私事化の具体的な現れ
 日本社会での制度上の私事化は、1970年代の「民営化」の流れによって始まる。人々の関心や価値観の変化は、1980年代に顕著な動向が見られる。(私生活中心主義・私さがし・私大航海時代等)。
ライフスタイルや行動は、「滅私奉公」型から「減公活私」型へと変化した。私事化は共同性のゆらぎとして現れる。個人の側から私事化を見れば、今までのように組織や集団に意味を見出すことができなくなり、私生活の中に意味を見出そうとする動向として現れる。

 私は、「森田学長の講演を拝聴し、公共より個人を重んじる社会になった。つまり、学校という公共の考えより、各家族(親)の考えを重んじる社会になった。」
と痛感しました。


私事(わたくしごと)が最優先される社会
 私事(個人の考え)が最優先される社会では、学校で決めたマナーやルールより、各家庭のマナーやルールを優先することになる。
 私事化から見れば、学校が定めたものは「勝手に…」という感覚が発生する。そこで、私事化の進む社会で、子ども達の規範意識を育てるには、「公的な場に私的な感覚」を持ち込むように取り組むことが重要である。そのポイントは、
①「勝手に」という感覚を生み出さない。
② 第2ステップへ進む場合は、「成果の明確化」を公表する。
③ 言って(指導して)気付かせるのではなく、やらせてみて(巻き込んで)実感させる。

①「勝手に…」解消 のために
 自分の知らない所で物事が決まってしまうと、当人としては「置いてけぼり感」が強くなる。そこで、学校だより等で、現状を知らせ、課題を明確にし、子どもを中とした取り組みへの協力を得る。
 M小学校の場合では、学校だよりで現状をお知らせし、取り組み2点を明確にし、お家の人と子どもと相談してアンケートに答えてもらいました。
 保護者としては、①
自分の子どもが、友達からどんな言葉をかけられているのかを知ることができる。②学校の実態から課題を実感できる。③取り組みへの期待感が高まる。
 担当者や担任にとっては手間暇はかかりますが、学校から保護者への投げかけが、「勝手に」ではなく「一緒に」を生み出すことになります。
 

②「成果の明確化」のために
 M小学校では、「言われたらいやな言葉」と同時に、「言われて嬉しい言葉」についてもアンケートをとりました。



 嬉しい言葉は、学校だよりで全家庭に紹介し、学級担任を中心に奨励する取り組みを展開しましたが、「言われたらいやな言葉」については、なかなか取り組みが難しいので、PTA役員の賛同を得て全保護者に「学校生活での禁止言語」の選定に賛同を頂きました。
 「使用禁止言語」と「使用推奨言語」のポスターを作成し、M小学校に入学する「幼稚園・保育所」、子ども達が生活する「学童クラブ・スポーツクラブ」、卒業生が進学する中学校、近隣の高等学校・公的な施設に配布・掲示してもらうことにしました。
 
 さらに、サッカー同様の罰則も決めました。


 教育の成果は そんなに簡単に表れるものではありませんが、子ども達の学校生活の話をお家の人達が興味深く聞いていただいた成果でしょうか、だんだん、いやな言葉が減りました。
 
③「実感させる」ために
 M小学校では、3学期の参観日に「給食時間・清掃時間」も公開し子ども達の言葉遣いの現状を、実際に保護者の人達の目と耳で把握していただくことにしました。
 成果を実感された保護者が多かったようです。現在のM小学校の実態は知りませんが、私が勤務していた時期は、お家の人達と一緒に取り組むことで成果があらわれたのでした。


与えられた物は、自分の物ではない!

ちくちく言葉・ふわふわ言葉
 M小学校では、「言われたらいやな言葉」と同時に、「言われて嬉しい言葉」も、子どもを中心に保護者と学校とで取り組んだからこそ成果があらわれました。
 多くの学校では、「ちくちく言葉・ふわふわ言葉」と言って、言葉遣いについて様々な指導をしています。しかし、なかなか成果としてあらわれないのはなぜなのでしょうか?
 それこそが「教育の難しさ」なのです。繰り返しになりますが、社会全体が私事化していることを認識すること。勝手な・一方的な指導に従う人達が少なくなっている現状を認識すること。学校からの発信は勝手さを省くこと。が重要なかかわりなのです。
 お家の方々に課題を明確にし、子どもを中心として協力を得、一緒に取り組むことが重要なポイントです。
 「学校からのお願いを、どうして聞き入れてくれないの」と思っている方に質問します。「○○をしましょう。」と勝手に提案され、「協力してください。」と、他から頼まれたら無条件で協力しますか?
 
 あなたの学級で生活する子ども達は、どんな言葉にやる気を失い・どんな言葉でやる気が出るのかを調査してみてください。一般的に言われている「ちくちく・ふわふわ」言葉とは違った何かが見えてくるでしょう。




「いじめ」と「言葉遣い」の関係は深い!
 教師からの一言が、その子に対する評価になることを忘れないでください。
・○○さん、いつも宿題忘れるね。
・どうして、いつも持ち物を忘れるの?
・あいつ、いつも風邪で休むな。
・また、姿勢が悪いぞ。
・また、遅れてきた。
 日常として教師が使っているような言葉の「いつも」とか「また」というフレーズが、その子に対する教師の評価なのです。学級集団作りを間違うと、そんなフレーズが「いじる」ことにつながり、先生が言っていたフレーズを使って、その子をいじることになります。気をつけてください。
 私は、子ども達から「先生は、ひいきをしている」と言われたことがあります。T小学校で4年→5・6年と担任をしたときのことです。

 T小学校のその学年は4学級あり、私は4年生1クラスの担任で、持ち上がって5年生の担任となった時のことでした。新しい5年生の学級では「1/4」が4年生で受け持っていた子ども達で、「3/4」が新しく出会った子ども達でした。
 私は何気なく、4年生で担任していた子ども達には「○○ちゃん」とか「あだな」で呼び、新しい子ども達には「○○さん」「○○くん」と言っていたようです。その呼び方の違いが、子ども達の反発をかったのでした。当時の私は、次のような言い訳をしました。
「しっぽをふっている犬と、そうでない犬と、どっちが可愛い?」
 全く、勝手な教師でした。子ども達を犬に例え、従う子どもと反発する子ども、どっちが可愛い?、と言い訳したのですから。

 T小学校からY小学校へ赴任し、子ども達の呼び方を「○○さん」と統一しました。男女関係なく「さん付け」にしました。過去の苦い体験が私を成長させたのでした。現在でも、「さん付け」は継続しています。先輩はもちろん後輩であろうと「○○さん」と読んでいます。

 教師は子ども達一人一人の健全な成長を願って、日々子ども達と接しています。忙しい時間をやりくりして、子ども達のために教材研究し、プリントやお便りを作っています。しかし、心に余裕がない時、子ども達の言動に頭が来た時、そんな時こそ、言語を選んで使ってください。教師からの一言が、その子の評価を左右したり、差別感を漂わせることになる可能性を秘めているのですから…。


教師なら、把握しておいて!

山形マット死事件
 【事件概要】 1993年1月13日、山形県新庄市立明倫中学校の体育館用具室で、同校1年生・児玉有平くん(当時13歳)がマットの中に逆さに突っ込まれる形で死亡しているのが発見された。

附属池田小・児童殺傷事件
 【事件概要】 2001年6月8日、大阪教育大学附属池田小学校に刃物を持った男(宅間守・当時37歳)が乱入。児童8人が死亡、教師を含む15人が重軽傷を負った。

長崎・小6女児の同級生殺害事件
 【事件概要】 2004年6月1日昼過ぎ、佐世保市立大久保小学校で、6年生のA子(当時11歳)が同級生の御手洗怜美さん(12歳)を殺害した。2人は仲が良かったが、前月から些細なことで険悪に。 

 教育関係者なら、この3事件から学ぶことが多いと感じます。「想定外」であった事件が、1度起こってしまえば「想定内の事件」となるからです。インターネットで事件を調べても、全てのことが明らかにされていません。真相を読み解くことは到底無理ですが、尊い命が失われた事件だからこそ、教育関係者は学ばなければならいと考えます。これらの事件が教育現場に与えた影響は大きく、決して対岸の火事ではなく、想定内として学校教育にあたってください。

いじめは、なくならない?

教育評論家は、「なくならない」と。
 いじめ問題が社会問題として取り上げられると、教育評論家から「いじめはなくならない。どの社会でも、いじめは存在する」というコメントを聞きます。大人社会と子ども社会のいじめは異なります。その大きな違いは、「保護者の存在」です。
 大人社会でも存在するいじめは、社会で生きていく能力や資格をもった人間に対して行われる意地悪と考えます。しかし、子ども社会(学校)でのいじめは、未成長で未分化な子どもに対して、未成長で未分化な子ども達から行われる意地悪の連続と考えます。保護者の力を借りないと生活できない者が、相手に意地悪を継続して行うのですから、親の責任は大きいと言わざるを得ません。

 いじめを発症させる「意地悪な心」を
「誰が」育てたのでしょうか。
「いつ」育てたのでしょうか。
「どのようにして」育てたのでしょうか。
いや、本能として存在しているのでしょうか。

 最近、目にすることはなくなった屋台があります。お祭りや縁日になると「ひよこ」を売る屋台です。親子づれのお客は見ているだけでなかなか買いません。ですが、子どもだけではひよこを買うケースが多くなります。
 大人がいると、一時の可愛さだけではなく、育てることの大変さや大きくなった鶏の扱いの大変さについて、子どもに説明するからでしょう。子どもだけでは、一時の可愛さだけで購入してしまうのです。子どもはチャイルドマークに反応し、可愛さを理解できてます。ひよこを見て「踏んづけてやろう」と意地悪な心は皆無のはずです。
 それが、なぜ、友達に対して「意地悪な心」持ち、継続して、さらに、同調者と共同して、「意地悪の言動・仕打ち」を繰り返すことができる人間に変身していくのでしょうか?

 私は「いじめ」は撲滅できると信じています。

 いじめは意地悪な心の変身者と考えれば、意地悪な心を育てなければ良いのです。その1例として、
・兄弟姉妹で比べたり、他人の子と比べることをやめましょう。→以前の自分と今の自分とを比べましょう。自己肯定感の低い日本人だからこそ、個人内評価を進めましょう。

昨日の自分より、今日の自分。今日の自分より、明日の自分!

 そんな子ども社会を育てていきたいです。


相手より優位になるための2手段!
相手より優位になる2つの方法・手段をご存じですか。

 その1つが、相手より努力することです。もう1つは相手を蹴落とすことです。「努力は裏切らない」と言いますが、「努力すればすぐに成果となって表れる」ものではありません。
 一方「相手を蹴落とす」は、中傷することです。厳しい努力は不要であり、現代なら、ネットに書き込むだけで簡単に実行できます。そんな社会だからこそ、育ててほしい心があります。
 
 「卑怯」を教えてください。各ご家庭や学校で。

 「卑怯」=「ひきょう」→「勇気がなく、物事に正面から取り組もうとしないこと。正々堂々としていないこと」は、人間としてよくないことを教え込んでほしいのです。
 ・後ろから押す。
 ・明らかに体格・体位・体力の優位者が劣等者に喧嘩する。  ・複数の人間が一人に対して共同で意地悪をいう。する。 
 ・物を隠す。                   などなど。  
 
 本来なら、マスコミ(特にテレビ)と協力し、「卑怯な生き方や行為は許されない」と感じるドラマ・バラエティー・ドキュメントなどを定期的に放映してほしいです。スポーツ大会の選手宣誓でよく聞くフレーズ「正々堂々と…」の特集してほしいです。
 テレビに感化されやすい子ども達だからこそ、子ども達のいじめ問題の布石として、「卑怯」や「正々堂々」をテーマとする番組を作成してほしいです。




バランスの悪い人間関係は解消を!
 いじめを発見するには、固定観念を取り去ることです。

・何か言われていても、本人がニコニコしている間は大丈夫。
・いつも一緒に遊んでいる間柄だから。
・あの子は、絶対にそんなことはしない。

 文字にしてしまうと言いたいことが伝えにくくなりますが、バランスの悪い人間関係は解消させてください。学校生活なら信頼関係が成立している先生から、本人達に伝えてください。また、クラブチームではコーチや監督から、友人知人友達関係なら気づいた大人が伝えてください。

 人は幸せな生活を送る権利を持っている対等な存在である。だから、自分の都合で相手の感情を無視するような言動は慎まなければならない。

 こんな言葉をかけられる大人がその子の周りにいたら、自殺なんて考えないと、私は勝手に思っているのです。


いじめは、人間関係の不成立!

 このページは、「いじめ対応アドバイザー」としての考え方を述べさせてもらいました。年齢を積み重ねると、昔が懐かしく感じると言われますが、正直、私はいい時代に育ちました。
 右肩上がりの日本社会。高度成長社会。教員人材確保法。努力すれば、天皇以外の何にでもなれると夢を持てる時代でした。
 
 子ども時代、運動場に行けば、誰かがいて、けんぱ・陣取り・Sけん・ドッチボール・ソフトボール・ビー玉・探検ごっこができました。テレビゲームのない時代で、複数の友達とついも遊んでいました。町内での鬼ごっこ・かくれんぼ・缶蹴りなど、同学年ばかりではなく、中学生から幼稚園児で遊びました。幼い子は「ただ混じり」といって、仲間に入れるだけで鬼にしませんでした。ですが、無視をせず時々ちょっかいを出して、遊ばせていました。
 喧嘩が起こると、年上の子が事情を聞き、仲直りをさせました。卑怯なことをすると、混ぜてもらえませんでした。一人ぼっちでは何もできませんでした。みんなと遊ぶために、自分なりの我慢を学びました。
 成長して、花札や麻雀で遊ぶ時も、一緒にする仲間がいました。

 こんな人間関係の学習は、いつするの? 

 「今でしょ」。という声が聞こえてきそうですが、仮想空間で広げられるネット社会でヒットした人を「友達」という現状で、生々しい人間関係の学習ができると思えないのは、私一人でしょうか。

 いじめ対策は人間関係作り対策であり、成熟した日本社会全体が犯されている病なのではないでしょうか。その病を直す特効薬は、まだ発見されていません。ですけれど、間違いなく、「家庭教育・学校教育に期待されている」のは過言ではないと思います。


 
大変忙しい学校教育現場に「学力面」だけではなく、「人間関係作り」も大きな課題として掲げらているのです。未来の日本を背負う今の子ども達をよろしくお願いします。

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