オフィス「和み」

ネットで「小学校教育」を支援・助言します。

教材研究の基本
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1.誰が「言語活動」を行うのか?



 「読むこと・書くこと・話すこと・聞くこと」活動は、誰がするのか?
子ども達に決まっています。小学校の45分間に教師が説明する時間が長くとると、子ども達の言語活動の時間を奪ってしまうことになります。
 教材研究では、子ども達の言語活動を保証することが重要なポイントです。


2.話すこと・聞くことの活動は、全ての会話から。

教育方針イメージ


 国語教育は教科書教材で行うだけではなく、教室内で交わされる全ての会話が国語教育(日本語)なのです。そのためには、教室内の誰かが話をしたら、残りの人達全員が聞く活動に入る習慣が必要です。先生の話だけを聞くのではなく、誰が話し手になろうと、全員が聞き手になる学級集団を育てましょう。
 


3.教材研究

(1)教材との出会い → 学習計画 「第一次」

目標イメージ

 「教材との出会わせ方」、「目標の把握のさせ方」、「何のために・この学習を・どのようにするのか」等を子ども達のモチベーションをあげながら、学習計画を立てるために、教師は工夫(仕掛け)します。
 初発の感想や初めて知ったことをノートし出し合い、あらすじや概観をつかませるのは、子ども達の意識や実態を把握して、授業を展開するための教師の工夫・仕掛けなのです。また、題目に着目させて教材と出会わせることは、必然性・必要性を生むことにつながります。「やらされ感・させられ感」が減少します。



(2)課題・問題解決的学習の展開 「第二次」



 単元全体を通す課題とは別に、1時限の課題が必要です。課題や問題を解決する力は、生きる力につながっていくからです。「指導」と「学習・授業」は違います。「指導」は教師の教える・学ばせる活動が強く、「学習・授業」は子ども達の考える・話し合う活動が強いものです。
 第二次は、「学習・授業」になるよう<課題>を吟味する必要があります。課題作りについての具体例は「授業は自分流の免許皆伝」ページをご覧ください。


(3)言語活動の展開  「第三次」

 



 最終ゴール「言語活動の確保」の場面です。教科書のリード文に書いてある目標を達成を確かめるための大切な活動です。
 学級集団から学習集団に成長させるためには、「ふり返り」を大切にする必要があります。人は一人では生きていけない。共に歩む友の存在が自分を成長させてくれている。そんな実感を学級全体に持たせる工夫・仕掛けが必要です。  子ども達の人間関係の構築の場であり、教師自身の人生観・教育観を成長させる時間でもあります。最近、「ふり返り」活動より「作品作りや作品紹介・感想交流」が主になってしまっているように感じます。友と共に学習してきた軌跡を大切にしてほしいですね。


4.先輩の体験を学ばせてもらう(参考にする)。

(1)日常から「アドバイス」をもらう。

 この話題については、今後のお楽しみとします。しばらくお待ちください!
 
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