①右回り←→左回り…流れる水を感覚を体験する。
②「手をつなぐ」時は、相手の手首を持つと切れない。(ヒューマンチェーン)
①おんぶする人は、肩まで沈んで歩く。
②水の抵抗を体感する。
①引く人は、手の平を上にして相手の手を持つ。
・相手が沈まないように、後ろに倒れるようにして早く引っ張る。
②引かれる人は、手のひらを下にして、腕を伸ばし、体を水平にする。
・顔をつける時は、「息を止めず、ウゥ~ッ」と言わせる。
・「顔を上げる」時は「パッ」と、言わせる。
①「腕・腰・足を伸ばす」姿勢づくり。
②「あご」は、水につける。
③「口」は開けておく(口で呼吸する)。
※ 次の段階として、「手をプールサイドに置き、ビート板に足を乗せる」姿勢を体験させたい。しかし、とても難しい。そこで、バディ(2人組)になって一方が「相手の足をビート板」に乗せてやればよい。
①このままの姿勢で、顔を水につけて1・2・3の間「ウ・ウ・ウ」と言わせる。そして 4で顔を上げ「パッ」と言わせる。水中で息を吐かせる体験を積み重ねる。
②「1・2・3・パッ」を1セットとして、10回~20回練習する。
※ 泳げる最大のコツは「呼吸ができる」である。呼吸が苦手な子の多くは、顔を水につけた時は息を止め続け、顔を水面に出した時に「息を吐き、息を吸う」の両方を行う。顔が水面より上がっている時間は短いので、「吐く・吸う」両方の動作を行うとタイミングが遅れ、泳ぎのリズムが乱れ、その結果「水」を飲むことになる。
※ 顔をつけている間に「息を吐き」、顔を上げた瞬間に「パッ」と言わせる。肺の中の空気の量が少なくなると「パッ」と言っただけで息は入ってくる。。
①かべをけって、のびる。→「けのび」
②「顔を水につけない」で練習させる。
③「顔を水につけて」練習させる。
④「どちらが長く進むか」を体感させる。
①「けのび姿勢」を忘れない。
②ひざは、曲げて→伸ばす。
※ 進まない子は、指導者がひざを持って、バタ足させる。
③バタ足で25m進めるようにする(顔をつけて、「呼吸」をしながら進む)。
①縦にしたビート板を両手で持たせる。
②呼吸練習を忘れない。
③顔を上げると、沈む感覚を体得させる。(沈みそうで、沈まない)
1学級が30名前後の子ども達に対して、指導者は教師1名が現状である。2学級同時に入水する場合は、ビート板は2名に1枚程度となる。
そこで、「バディ(2人組)」で、交代しながら運動させる方法をお勧めします。
上記の2写真は、「おんぶ」と「手で引っ張る」運動です。教師が30名を相手に手を引っ張っていると、子ども達の待つ時間が長くなります。子ども達同士ですからあまり上手に引っ張れませんが、待ち時間がなくなると同時に、人間関係づくりにも役立ちます。
①「左」の場合は、プールサイドに足をかけずに「一人が相手の足を持つ」ことにします。
②「右」の場合は、①同様で、「一人が相手の足を持って押して進む(歩く)」ことにします。
また、一方が運動している時、もう一方は「評価(できているか)」を観させ、アドバイスさせることもできます。その場合、その運動で注意することが明確になっていなければなりません。子ども達に注意点を明確にするためには、教師の教材研究が必要になります。
例えば「上記の①②」の場合は、
・姿勢が伸びているか。気をつけの姿勢になっているか。
・顔をつけた時、息を吐いているか。
などを「評価の視点」とすることができます。
<教師としての配慮>
バディは人数把握などの安全確保に有効ですが、次のようなことに配慮してください。
・「おんぶ」する時に、相手の首を絞めてしまう。
・相手のビート板がはずれた時には、「足を持っていた足」を離す。
・相手を信用する。いっしょにやってみよう。
などを、運動する前に子ども達に気をつけるように指導しおいてください。抽象的な言葉で言うと、水泳学習では「ふざけない」ことです。
T 今日のバディを決めてください。命を守る学習ですから、ふざけてしまう相手ではなく、いっしょに頑張ろうと思う相手にお願いしてください。お願いされたら、断らないこと。
こんな教師の言葉かけが、学級を学習集団に成長させるのです。