オフィス「和み」

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集団作り「学級・学習」
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学級集団作り

教育方針イメージ


 あなたの学級では、次のようなことが展開されていますか?
①間違った意見を出しても、笑われない。
②誰かが物を落としたら、隣の人達が拾ってくれる。
③ゴミはみんなで拾う。
④黒板は丁寧に消されている。
⑤忘れ物をしたら、誰かが貸してくれる。
⑥話を聴いてくれる。                        などなど、
 学級の中で、子ども達一人一人の居場所を作ることが、学級集団作りである。子ども側から考えると、自分の存在を認めるくれる仲間作りと言える。無条件で仲間である集団作りが根本である。



学習集団作り

目標イメージ


 あなたの学級では、次のような授業が展開することができますか?
①全員の思いや考えを出し合える。
②違った考えを出すことができる。
③「分からない。」「もう一度言って。
などの声を出せる。
④「はっきりさせたい。」「解決したい。」という声を出せる。
⑤「何を言いたいのか」という観点で意見を聴いている。
 問題や課題に対して、子ども達自らが話し合い解決しようとする仲間作りである。話し手を見てアイコンタクトで聴く。うなずきながら聴く。発言の後、「分かりました。」「同じです。」「私は違います。」などの反応ができる学習集団作りである。


集団作りにおける教師の役割




 集団作りのリーダーは教師である。教室での教師の言動が、集団としての学級ルールとなる。何を掲示しても子ども達の姿は、それに近づかない。教師の言動が子ども達の姿を変える。子ども達がとった言動に対しての教師の反応「評価」がルール作りの決め手となる。
 次の詩から、集団作りにおける教師の役割をつかみ取ってほしい。


子 は 親 の 鏡
ドロシー・ロー・ノルト作

① けなされて育つと子どもは人をけなすようになる。
② とげとげした家庭で育つと子どもは乱暴になる。
③ 不安な気持ちで育てると子どもも不安になる。
④ 可愛そうな子だと言って育てると子どもはみんなみじめな気持ちにな
  る。
⑤ 子どもを馬鹿にすると引っ込み思案な子になる。
⑥ 親が他人をうらやんでばかりいると子どもも人をうらやむようになる。
⑦ 叱りつけてばかりいると子どもは自分は悪い子なんだなと思ってしま
  う。

⑧ 励ましてあげれば子どもは自信を持つようになる。
⑨ 広い心で接すれば切れる子にはならない。
⑩ ほめてあげれば子どもは明るい子に育つ。
⑪ 愛してあげれば子どもは人を愛することを学ぶ。
⑫ 認めてあげれば子どもは自分が好きになる。
⑬ 見つめてあげれば子どもは頑張り屋になる。

⑭ 分かち合うことを教えれば子どもは思いやりを学ぶ。
⑮ 親が正直であれば子どもは正直であることの大切さを知る。
⑯ 子どもに公平であれば、子どもは正義感のある子に育つ。
⑰ 優しく思いやりを持って育てれば子どもは優しい子に育つ。
⑱ 守ってあげれば子どもは強い子に育つ。
⑲ 和気藹々とした家庭で育てば子どもはこの世はいいところだと思える
  ようになる。



 この詩は、「学級経営」ばかりではなく、「学校経営」にも当てはまると思うので、言葉を入れ替えてみる。

① けなされる職場で育つと、教師は子どもをけなすようになる。
② とげとげした職場で育つと教師は乱暴になる。
③ 不満な気持ちで育てると教師も不満になる。
④ 可愛そうな先生だと言って育てると先生はみんなみじめな気持ちに 
  なる。
⑤ 教師を馬鹿にすると引っ込み思案な教師になる。
⑥ 他校をうらやんでばかりいると教師も他校をうらやむようになる。
⑦ 叱りつけてばかりいると自分は悪い教師だなと思ってしまう。

⑧ 励ましてあげれば教師は自信を持つようになる。
⑨ 広い心で接すれば切れる教師にはならない。
⑩ ほめてあげれば明るい教師に育つ。
⑪ 愛してあげれば教師は人を愛することを学ぶ。
⑫ 認めてあげれば教師は自分が好きになる。
⑬ 見つめてあげれば教師は頑張り屋になる。

⑭ 分かち合うことを教えれば教師は思いやりを学ぶ。
⑮ 校長が正直であれば教師も正直であることの大切さを知る。
⑯ 教師に公平であれば正義感のある教師に育つ。
⑰ 優しく思いやりを持って育てれば優しい教師に育つ。
⑱ 守ってあげれば強い教師に育つ。
⑲ 和気藹々とした職場で育てば教師は教育界はいいところだと思える
  ようになる。




PTA講演会などで、よく言われる「フレーズ」

   子どもは、親の言う通りに育つのではなく、する通りに育つ。

          ↓…保護者からの切り返しの言葉

   子どもは、教師の言う通りに育つのではなく、する通りに育つ。

          ↓…教師からの切り返しの言葉

   教師は、校長の言う通りに育つのではなく、する通りに育つ。




 
まさしく、教育観・人間観の再考なくして、教師の力量の向上は望むことはできない。内省する力こそが教師力を育てるといっても過言ではない。

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