オフィス「和み」

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国語の授業で大切にすること
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1.国語の授業で大切にすること
                   →言語活動「話す・聴く・書く・読む+考える」

注意1 数人の言語活動だけで学習をすすめてはならない。

注意2 ワークシートは出来栄えは良いが、思考を伴っているか注意する。


2.言語活動をどう保証するのか?

(1)話すことのスタートは、声を出させること。
                      →国語の45分間で1度は必ず声を出す。

例①T1「誰が出てきたの?」‥2年「スイミー」
→全員を立たせ
   T2「見つけた人から座りましょう」
→全員が座った後、再び全員を立たせ
   T3「へび 順で言ってもらうよ。言ったら座りましょう。ただし、まだ出ている人
     がいる場合はその名前が出るまで立っていてね。」

例②T4「感情って、どんなものを取り上げているの?」‥6年「感情」
→全員を立たせ
   T5「見つけた人から座りましょう」
→全員が座った後、再び全員を立たせ
   T6「言ったら座りましょう。ただし、まだある人は立って全部言われたら座り
     ましょう。」

注意3 T3やT6は発言したら終わりではなく、聴く必要性を持たせている。

注意4 国語の授業は、誰か一人が言うと学習が終了する場合がある。
     一人の発言が学級全体の学習意欲を奪わないように、「すぐ言わさない
     →手を挙げる・順番に発言する」を習慣づける。
     ・「アハ体験」が脳を活性化させる。ドーパミンは脳の活性化を促す。
      分かった。あっそうか。できた。など。

例① 今日から勉強するのは「〇〇〇-」です。2年生。ヒント「ス」が入る。

例② 「〇〇〇〇」を今日から勉強します。6年生。ヒント「や」が入る。

※全員立たせ、T1思いついた人から座りましょう。
  全員座った場合→隣の人とひそひそ話で伝え合う。同じかな?
  全員座れなかった場合→座った人にヒントを出させる。一文字書くのも良い。

注意5「言葉の使い方を指導する」→発達段階による。
・自信がある、はっきりしている時は「です。」
・自信がない、はっきりしていない時は「と思います。」
・他の人から聞いた、不確実、記憶している時は「らしい。そう。よう。」
・確実、間違いない時は「です。だ。」


(2)聴くことは人を大切にすること。
                →自分が大切にされたかったら相手の話を聴く。
注意6 「聴け」だけではなく、聴くポイントを指導する。

例①「理由を聞くときは、〇〇や〇〇を聞き逃さない。」
                            ヒント「の〇」や「か〇」です。

例②「聴いていることが、話し手が感じるように、表現しよう」
    ・うなずく、話し手を見る、声を出す「わかりました。同じです。」
     「賛成・納得・同感・分かる」「反対に・他に・別の・角度を変えて…」


(3)書くことは、課題の明確化と書く時間の確保が大切!

例①<どうして、大きな魚を追い出せたのかな?>

例②<「大きな魚に食べられちゃうよ」と言っていたのに、どうして、大きな魚を 
    追い出せたのかな?>
       矛盾「~~なのに~~なのは?」をかき立てると意欲は高まる。

注意7 ←課題の設定や書く時間については「学習スタイル」を参照

注意8 6年間を貫く「ノートの使い方」が必要である。
    ・個々の教師のノート指導がバラバラだと、子どもは戸惑い、4月がゼロか
     らのスタートになる。4月から学習を積み重ねられるために、全教師が
     次のようなことを共通に指導することが大切である。

例③「書く内容」→日付 ・ 
課題 ・ 自分の考え ・ まとめ
        + 友達から学んだこと  新しく知ったことや考えたこと  等

例④「昨日→今日」の区別→「1~3行開ける」か「新しいページを使う」


(4)読むことは、調べる(情報を取り出す)ことではない。

第1段階 すらすら読める。特に低学年。

第2段階 書いてある場所「ページ・段落」が分かる。高学年は文番号も。

第3段階 理解できる。
・2年「スイミー」
「こわかった。さびしかった。とてもかなしかった」スイミーに同化・共感できる。
・4年「ごんぎつね」
「ちょっ、あんないたずらしなきゃよかった」ゴンの気持ちにより添える。
・6年「感情」
「どんな感情でも、生きていくうえで大切なものです。」実感できる。

※ 話すスピード・読むスピードは、思考に比例する。
               しりとりゲーム・連想ゲームで、スキルアップを!


3.国語が待ち遠しくなるために

 教師の気持ちが、子どもの気持ちに反映されることが多々あります。
                 教師が国語を楽しめば子どもも楽しいはずです。
 生き生き教師・うきうき教師の存在が、子ども達の学習意欲を高めます。

 「国語の授業は、教材研究が“命”」  今後、具体的な資料を作成します。


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