オフィス「和み」

ネットで「小学校教育」を支援・助言します。

授業スタイル
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0.「学力状況調査」も、「人間教育」も重視する教師に!

 
 
 この両者に必要なのは「授業」です。楽しい授業が展開される教室では「いじめ」も発生していません。「楽しい」とは、「楽な授業」ではありません。「難しい授業」でも「困難な授業」でも、楽しい授業は成立します。
 一言で言えば「一人一人を大切にして、分かる・できる・身に着く」授業です。その授業評価としては、「子どもの目の輝き」「子どもの姿勢」「子どもの口調」などなど、生き生き・活発…。

 自分流の授業をスタイルを確立し、「免許皆伝」できるよう「教材」と「子ども」に向き合って下さい。頑張ってください。

1.授業力は、「自分流」の免許皆伝!

教育方針イメージ

 自分が創り上げたい授業のイメージができている人は幸せです。ですが、まだイメージを持ってない人は、
・他の先生の授業を数多く観る。
・自分が気に入る授業スタイルが見えるまで、何度も授業スタイルを変えてみる。
 自分流の授業スタイルを発見するために努力を積み重ねる必要があります。自分流をめざして、「子どもを教えることで教師(自分自身)が育つ」ように努力しなければ永遠に獲得できません。
 私達教育公務員は、教特法に「絶えず研究と修養に努めなければならない」と規定されています。
 そこで、この頁では、「自分流」をめざすために授業スタイル・活動を考えてみましょう。


2.授業スタイル「課題(問題)解決的学習編」

目標イメージ

①素材の提示 ・ 前時の学習をふり返る

自分の学級の子ども達は、何に興味を示し、どんな活動が意欲を燃やすのかを把握する。
前時をふり返ると、前時の授業の定着度が明確になる。


②課題設定 ・ 本時の課題を確かめる

子ども達が考えたい課題になっているか。次のどれかを含んでいる。
 ①疑問から発生した。
 ②矛盾性がある。
 ③対立している。
 ④変化がある。
 ⑤選択で選んだ。


③思考時間の確保 ・  一人で・二人で・グループで

課題に対して、自己決定の場にする。
相談だけでは思考が見えないので書くことが大切。「始めの考え」と題して思考を記録する。


④ 各自の考えを出し合う ・ 課題に対して話し合う

「出し合う」と「話し合う」とは学習レベルが異なる。課題を意識しながら答えを導こうとする活動は話し合いと考えても良い。しかし、出し合うことができる集団づくりは重要である。

⑤まとめる ・  確かめプリントをする  ・ ノートにまとめる

「終わりの考え」と題してノートに記録させる。
ふり返りは、「すっきりしたこと・スッキリさせてくれた人」などの学級づくりで大切にする項目を入れる。


⑥ ふり返る  ・ 次時の課題を予告する。確かめる

教師だけが学習を進めるのではなく、学習の主体者は子どもであるから、予告しておくことは子どもを大切にすることにつながる。


3.教材研究は「料理」で言うと!



 教科書に素材や材料はあります。ですが、そのまま食卓に出した場合に、何人の子ども達が食べらることができるかを考え、一人でも多くの子が美味しいと言って食べらるように「調理・味付け・盛りつけ」など工夫が必要です。まさしく、それらが教材研究であす。
 調理する場合に気をつけなければならないことは、自分の味を押しつけないことです。「勉強は誰がするのか?」
と問えば、子ども達です。当然のことです。子ども達一人一人には人格が存在しています。子ども達の人格を無視するような調理は、年齢・学年が上がって行くに連れてうけつけられなくなっていきます。


4.教材研究への意欲は!

 子ども達が美味しく食べられるように調理し、満足する子ども達の表情を見ることが出きれば、次の教材研究の意欲がわいてきます。ですが、物質的に恵まれた現代の子ども達は、「なかなか美味しい」と言いません。「食べないのは、子ども達の食欲がないから」などと思わず、自分流の調理方法を確立させるために頑張りましょう。3月に別れる子ども達の成長を願って!

5.「~を通して」を意識する教師に!

 教師ですから、「教える」ことは大切です。ですが、その教え方が「人格形成になっているか」を常に意識してほしいのです。例えば、「ひらがな学習」を展開する時、教師が鞭を持ち、机に飴を置いての指導は、人格形成につながるでしょうか?

 私なら、「ひらがな学習」でも「九九学習」でも「漢字学習」でも、子ども達に身につけたい心の一つは、「苦あれば楽あり」です。いろいろな場で、
 ・努力する者のみに幸せは来る。
 ・練習は裏切らない。
 ・昨日の自分より、今日の自分。今日の自分より、明日り自分。  …。

 学習を通して、子ども達の心の中に「何を育てているのか」を教師が意識してほしいです。それが「いじめ撲滅」にもつながっていくのです。
 

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